葬儀で亡くなられた人を弔うために欠かすことができないのが焼香です。お香を焚いて故人への祈りを捧げることで、出席者が故人への深い哀悼の意を表すことができます。一般的に葬儀で行なわれる焼香にはいくつかの種類があります。
その中でも多くの葬儀で行なわれているのが座礼式の方法です。これは式の出席者が亡くなった人の遺影の前に座って、細かい状態にしたお香を手でつまみあげて、それを香炉の上に落とす方法です。この方法ではお香を出席者が順番が焚いていきます。
葬儀で一般的に行なわれているもう一つの方法は立礼式の方法です。これは細かくしたお香をつまみあげて香炉の上に落とすことは座礼式のものと同様ですが、これらの一連の動作を立った状態のまま行なうのが、大きく異なっています。
こうした方法は規模の大きい葬儀で祭壇や遺影が大きく飾られているような場所で広く行なわれています。この二つの方法以外にも複数の方法がありますが、その中でも特徴的なものが回し焼香と呼ばれている方法です。これは葬儀の出席者が腰を下ろした状態で並ぶことに大きな特徴があります。その状態で出席者が順番にお香をつまんで香炉に落として行きます。香炉を順次回していくのでこうした名称があります。